女性にとって妊娠出産は人生の大舞台。つわりはつらく、出産は痛くて、その後は寝不足。思ってたよりだいぶハードだぞ!かわいい我が子を産み育てるというのはこんなに大変なことだったのか!と、世の中のママ達を心の底からリスペクトしたのは第1子を出産した8年前です。
そんな私には3人(小2・年少・2歳)の子供がいます。
ムジカベベに入ったのは第2子出産直前で、産後しばらくして落ち着いてから本格的に活動を始め、一昨年に第3子を出産しました。
わが家は夫婦共に実家が遠く、なかなか親に頼ることができない家庭です。
第2子出産の時は、上の子が幼稚園に通っている間に家事やお世話ができていたのですが、真ん中と下の子は2歳差、昼夜関係のない新生児のお世話に掃除洗濯、家族のご飯も作って、その上イヤイヤ期真っ只中の未就園児の相手で、なかなか思うように事が進みません。もちろん子供たちはかわいいですし、主人は家事育児に積極的に関わってくれる人なのですが、それでもこの生活はなかなか大変でした。
これは結構しんどいぞ!かなりイライラもするぞ!と思っていた頃に、ピコンっとメンバーから連絡が!
「今から行っていいかな?」
おっ?
ピンポーンとベルが鳴り、話を聞くと、彼女のお子さんと一緒にうちの真ん中の子を連れて支援センターで遊ばせてくれるというのです。
「その間に家事したりゆっくりしたりしてね!」
とのこと。
真ん中の子を連れて行ってもらっている間に、家事や下の子の沐浴を済ませる事ができ、めちゃくちゃ助かりました!
私にはその時の彼女がスーパーマンに見えました(女性だからウーマンですね)!
また、入院中にはお見舞いに来てくれるメンバーがいたり、主人以外の大人と話したいなぁと思っていた頃にみんなが遊びに来てくれてたくさん話をしたり、
「ご飯作るの大変でしょ!」
とランチにお弁当を(主人の晩ご飯の分まで!)作って遊びに来てくれるメンバーがいたり…と、私が困ったところを見計らったかのようにスーパーウーマンたちはやってきてくれました!
ずっと家に引きこもって孤独を感じやすいこの時期に、色々と気に掛けて連絡をくれるのは本当にありがたかったです。
また、真ん中の子も外に遊びに連れて行ってもらうことで良いリフレッシュになり、精神的に安定していたのではないかと思います。
このようにして、私は産後のつらい時期をムジカベベのスーパーウーマンたちに助けてもらいながら、産後うつになることもなく乗り越えることができたのです。
この時のメンバーへの感謝の気持ちは一生忘れることはありません!!
核家族化が進み、なかなか両親に頼れなかったり、ご近所さんとの付き合いも希薄になってきている現代で、頼ってもいいんだと思えるような信頼できる仲間がいるというのは本当に心強く、幸せな事だなぁと思います。
同じ経験をしてきたからこそ、ママの気持ちがわかる。スーパーマンのような特殊能力がなくても、自分の経験と優しさがあれば困ったママを助けることができる。そしてこの優しさは連鎖し、お客様たちが心地よくお子様と楽しめるような音楽会を全力で作っていこうとする原動力となるのです。
ムジカベベは親子向けのコンサートを企画運営しているだけの団体ではありません。このような活動をしている団体があるということを、ぜひみなさまのお力で、“孤育て”でつらさを感じているママや、子供がいることで制限をかけなければならないと思っているママ音楽家たちに届くように広めていただきたいです。
今はまだ3拠点ですが、これから全国にこの活動を広めて、日本中を笑顔のママと子供たちでいっぱいにしたい!と思っています。
引き続きよろしくお願い致します。
ムジカべべ0才からの音楽会 坂井あい子〈フルート〉